【出張ビジネス向け】ノートPC用モバイルバッテリー4選|機内2個制限で選ぶ
2026年4月24日施行の機内持ち込み新ルール(1人2個・機内での本体充電禁止)を前提に、ノートPCを充電できる大容量モバイルバッテリー4選を比較。公称mAhと実容量Wh、合計出力Wの成立条件、本体入力Wによる地上リカバリ速度で順位を決定した。
2026年4月24日、日本発着の全便でモバイルバッテリーの持ち込みルールが変わった。国土交通省の発表によれば、変更点は2つ。持ち込める個数が容量にかかわらず1人2個までに制限され、機内でバッテリー本体を充電することが禁止された。いずれも航空法に基づく罰則(2年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金)の対象になる。
この改正は、出張用バッテリーの選び方を根本から変えた。これまでの比較記事は「100Wh以下なら持ち込める」で終わっていた。だが上限が個数で縛られた以上、問われるのは2個の枠に何を入れるかであり、機内での充電が封じられた以上、勝負は地上でどれだけ速く自分自身を充電し直せるかに移る。出力Wの大きさを競う従来の軸は、順位を決める力を失いつつある。
本記事では、Amazonで購入できるノートPC充電対応バッテリー4機種を、実容量Wh・本体への入力W・重量あたりの容量という3点で比較する。実機を購入しての測定は行っていない。数値はメーカー一次情報と、実測を公開している国内外の媒体からの引用であり、出所はすべて本文中に明記する。
機内で使えないバッテリーを、どう採点したか|新ルール後の3つのものさし
本ランキングは、メーカー公表仕様・国土交通省の告知・国内外の実機記事を突き合わせ、次の3軸で評価した。
- タイムパフォーマンス(電源につながっていられる時間の短さ):出張の電源確保は、ラウンジの60分やホテルの就寝前といった細切れの時間に押し込まれる。だから本体を空から満タンにするのに何時間かかるか——つまり入力W——を最重視した。機内で本体を充電できなくなった以上、この差はそのまま「翌朝の残量」の差になる
- 投資対効果(1Whあたり、1gあたりに払う金額):出力Wの最大値ではなく、実際に持ち出せるエネルギー量(Wh)と、そのために背負う重さに対して価格が見合うかで判定した。公称mAhは電池セルの電圧が製品ごとに違うため、そのままでは比較にならない
- ビジネスパーソンの日常への汎用性:出張のない平日にもカバンに入れておけるか。600g級を毎日運ぶのは現実的ではなく、ここは重量と内蔵ケーブルの有無で差がつく
なお本記事は実機レビューではない。一人称の使用感ではなく、複数媒体の記述が一致した点・食い違った点を根拠として扱う。星評価やレビュー件数は取得タイミングで変動するため、本文では数値として引用しない。
ノートPC用バッテリーの選び方|Wh・入力W・ケーブルの3点で絞る
容量と出力の数字を眺める前に、次の3点を先に決めてしまうほうが早い。
① 見るべきは mAh ではなく Wh。 航空会社の規定はすべてWh(ワットアワー)で書かれている。Anker Japanの解説によれば換算式は「Wh = 電圧(V) × 容量(mAh) ÷ 1000」で、一般的なリチウムイオン電池の電圧は3.7Vとされる。ただしセルの構成は製品ごとに違うため、同じ「20000mAh」でもWhは一致しない。実際、UGREEN公式もCIO公式も自社の20000mAhモデルを72Whと表記しており、3.6V換算になっている。mAhの数字だけで容量を比べると誤差が出る。
② 入力W(本体への充電速度)を仕様表から探す。 ここが新ルール後の要になった。機内で本体を充電できない以上、バッテリーが満タンになるのは地上にいる間だけだ。同じ100Wh級でも、入力100Wの製品と入力250Wの製品では、ラウンジ滞在1時間で回復する量がまるで違う。にもかかわらず、この数値を製品ページの前面に出しているメーカーは少ない。
③ ケーブルをどう持つかを決める。 内蔵型か、脱着式か、別持ちか。100W給電には5A対応ケーブルが必要で、手持ちの細いケーブルでは出力が頭打ちになる。内蔵ケーブルは「忘れない」という一点で強いが、長さは短い。CIOの内蔵ケーブルは有効長で約7cm、UGREENの巻取り式は64cm(ChargerLabの実測)と、同じ「内蔵」でも運用感がまったく違う。
なお2026年4月24日以降の規定では、160Wh以下のバッテリーを1人2個までが上限であり、100Wh以下という数字は「一部の海外航空会社で事前承認が不要になる境界」として意味を持つ。本記事の4機種はいずれも100Wh未満に収まっており、承認手続きなしで持ち込める。
【独自検証】「20000mAh」も「165W出力」も、そのままの意味ではない|4機種の公称値を分解する
比較記事に並ぶ数字は、そのまま足し引きできる形をしていない。メーカー公式仕様・海外の分解記事・国内媒体の実機記事を突き合わせると、公称値には必ず成立条件が付いていることが分かる。
検証1:同じ「20000mAh」でも、持ち出せる電力は同じとは限らない
UGREEN Nexode PB726 と CIO SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K は、どちらも公称20000mAhで、公称Whもどちらも72Whである。ここまでは一致する。ところが実際に背負う重さが違う。ChargerLabの分解記事はPB726を534gと実測し、CIO公式はSMARTCOBY Pro CABLEを約390gと公表している。同じ72Whを運ぶのに、144gの差がある。
重量1kgあたりに換算すると、CIOが約185Wh/kg、UGREENが約135Wh/kgとなり、その差は約1.4倍に開く。ChargerLabの分解によればPB726はSunPower INR21700-5000を4本直列に積み、巻取り機構を内蔵した二層基板構造をとっている。巻取り式ケーブルという利便性は、重量という通貨で買われている。
さらに紛らわしいのが「定格容量」だ。ChargerLabはPB726の定格を11600mAh(5V 7A時)、CIO公式は自社製品の定格容量を11000mAhと記載している。製品名に載る20000mAhはセル基準、仕様表の1万mAh台はUSB出力基準であり、実際にスマートフォンへ流し込める量に近いのは後者になる。
検証2:「合計出力W」は、単機への出力ではない
4機種の公称出力を、それが成立する条件まで含めて並べると次のようになる。
| 製品 | 公称出力 | その数字が出る条件(出所) |
|---|---|---|
| Anker Prime 300W | 300W | USB-C 140W+USB-C 140W+USB-A 22.5W。3台つないで初めて300W。単ポート最大は140W(Anker Japan公式) |
| Anker A1695 | 165W | 4ポート合計で165W。単ポートは100W上限、USB-Aは最大33W(GIGAZINE/価格.com) |
| UGREEN PB726 | 165W | 巻取りケーブル100W+USB-Cポート65W の固定配分。単機には100Wまで(ChargerLab実測) |
| CIO SMARTCOBY Pro | 100W | 単ポート100W。2ポート同時では合計95W(65W+30W)に低下(CIO公式) |
つまり「165W」を掲げる2機種は、同じ数字でも中身が違う。UGREEN PB726の165Wは分解実測で「100W+65W」という配分であることが確認されており、Anker A1695の165Wは4ポートを使い切ったときの総和である。どちらもノートPC1台に165Wが流れることはない。上位の比較記事の多くはこの前提を省いたまま出力Wを並べており、読者が「165Wなら140W給電のノートPCも余裕」と読み違える余地を残している。
検証3:新ルール下では、入力Wが順位を決める
機内で本体を充電できなくなったことで、バッテリーが満タンになる機会は地上に限定された。ここで4機種の差が最も大きく開く。
Anker Prime 300Wは2つのUSB-Cポートを同時に使うデュアル入力で最大250Wに対応する。ASCII.jpの実機記事は本体が**13分で50%、39分で80%まで回復したと報告し、海外のBasic Tutorialsも250W入力時に約15分で50%**という近い数値を出している。測定条件(使用した充電器)が異なるにもかかわらず数値が接近しており、この速度は再現性が高いと判断できる。
対する残り3機種はいずれも入力100Wが上限だ。ロピログはPB726について「100W以上の充電器と組み合わせれば2時間弱で空から満充電できる」と記している。72Wh級で2時間弱という水準であり、99.75Whを13分で半分まで戻すAnker Primeとは、地上での回復力が別の次元にある。
出力Wは「機内で使えた時代」の指標だった。機内で使えない今、出張の生死を分けるのは入力Wである。 これが本ランキングの順位を決めた最大の理由になっている。
全商品スペック比較表
| 項目 | 🥇1位 Anker Prime 300W | 🥈2位 Anker A1695 | 🥉3位 CIO SMARTCOBY Pro | 4位 UGREEN Nexode PB726 |
|---|---|---|---|---|
| 価格 | ¥27,990 | ¥17,990 | ¥10,980 | ¥7,966 |
| 公称容量 | 26,250mAh | 25,000mAh | 20,000mAh | 20,000mAh |
| 実容量(Wh) | 99.75Wh | 90Wh | 72Wh | 72Wh |
| 重量 | 約600g(ASCII.jp) | 590g(GIGAZINE実測) | 約390g(CIO公式) | 534g(ChargerLab実測) |
| 重量あたり容量 | 約166Wh/kg | 約151Wh/kg | 約185Wh/kg | 約135Wh/kg |
| 単ポート最大出力 | 140W | 100W | 100W | 100W |
| 合計出力 | 300W | 165W | 95W(2ポート時) | 165W |
| 本体への入力 | 250W(デュアル) | 100W | 100W | 100W |
| 内蔵ケーブル | なし | 巻取り約67cm+約30cm | 脱着式 有効約70mm | 巻取り64cm |
| 100Wh制限までの余裕 | 0.25Wh | 10Wh | 28Wh | 28Wh |
※価格は本記事作成時点のAmazon表示価格。実容量Whはメーカー公式仕様に基づく。
【第4位】UGREEN Nexode 巻き取り式USB-Cケーブル内蔵 モバイルバッテリー 20000mAh 165W ── 64cmの巻取りケーブルに、144gを払えるか
こんな人に最適:手元でケーブル長を自在に変えたい人。机の上でも膝の上でも、ノートPCとスマートフォンを同時に高出力で充電したい人。
本機の設計思想は明快で、ケーブルを持ち歩かせないの一点に集約されている。ChargerLabの分解記事による実測で巻取りケーブルは64cm。CIOの内蔵ケーブル(有効約70mm)と比べると9倍の長さがあり、コンセントとカバンの距離が読めない出張先では、この差がそのまま取り回しの自由度になる。
出力面でも、巻取りケーブル単体で100Wを供給できる点が効く。ChargerLabの実測では、巻取りケーブルとUSB-Cポートを同時に使った場合の配分は100W+65W。ノートPCを100Wで充電しながら、もう1台に65Wを回せる。UGREEN公式は1000回の充電サイクル後も約70%の容量を維持すると公表しており、長期保有を前提にした設計であることも読み取れる。
気になる点(致命的欠点と許容条件):同じ72Whを積むCIOより144g重い534gという点に尽きる。重量あたり容量は約135Wh/kgと4機種中最も低く、しかも価格はCIOより高い。165Wという数字も、単機に165Wが流れるわけではない。それでも、64cmのケーブルが常に本体に付いていることに144gの価値を認めるなら、この順位は不当な低評価ではない。ケーブルを別持ちする前提なら、その144gは他のものに使ったほうが合理的だ。
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UGREEN Nexode 巻き取り式USB-Cケーブル内蔵 モバイルバッテリー 20000mAh 165W PB726
¥7,966
詳細を見る【第3位】CIO SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K ── 390g、重量あたり容量で4機種の頂点に立つ
こんな人に最適:出張のない平日もカバンに入れっぱなしにしたい人。ノートPCを100Wで充電できる最小構成を、最も安く手に入れたい人。
本機の価値は重量に集約される。CIO公式が公表する約390gは、同じ72Whを積むUGREEN PB726より144g軽く、99.75Whを積むAnker Primeより210g軽い。重量あたり容量は約185Wh/kgに達し、本ランキングの4機種で最も効率が良い。iPhone Maniaのレビューは、サイズがiPhone 16 Proとほぼ同等でありながら「重量は約390グラムでずしりとする」と表現しており、密度の高さが体感としても現れることを示している。
実効性能も価格に対して過不足がない。iPhone Maniaは14インチMacBook Pro(M1 Pro)でWeb閲覧・文書作成・画像編集・音楽再生を同時に走らせながら、バッテリー50%から30分で86%まで充電できたと報告している。作業中のノートPCを実用的な速度で押し上げられることの実例であり、¥10,980という価格帯で得られる水準としては高い。ディスプレイは残量・入出力W表示に加え、各ポートの出力状態と自動配分の作動状態まで確認でき、マクリンも多機能ディスプレイと100W入出力の完成度を評価している。
気になる点(致命的欠点と許容条件):内蔵ケーブルの有効長が約7cmしかない。iPhone Maniaも「やや短く感じる」と明言している。またCIO公式仕様によれば2ポート同時使用時の合計は95W(65W+30W)に下がり、100Wは単ポート専有時の値だ。ただしこのケーブルは脱着式であり、断線時に交換できるだけでなく、長いケーブルに差し替えて使うこともできる。つまり7cmという欠点は、構造上あらかじめ回避手段が用意されている。容量が72Whに留まる点も、1泊2日ならノートPC1回分+スマートフォン数回分として十分に成立する。
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CIO モバイルバッテリー 100W ケーブル内蔵 大容量 20000mAh SMARTCOBY Pro CABLE 100W 2C1A
¥10,980
詳細を見る【第2位】Anker Power Bank (25000mAh, Built-In & 巻取り式USB-Cケーブル) ── ケーブル2本内蔵で、忘れ物という事故を構造的に消す
こんな人に最適:ケーブルを忘れる・失くすことが出張最大のリスクだと自覚している人。ノートPCとスマートフォンとイヤホンを、1台で同時に賄いたい人。
本機は「ケーブルを2本内蔵する」という一点で他の3機種と性格を分けている。GIGAZINEの実機記事によれば、巻取り式のUSB Type-Cケーブルが約67cm、ストラップ型が約30cmで、これに本体のUSB-CポートとUSB-Aポートが加わる。ケーブルを1本も持たずに家を出ても、ノートPCとスマートフォンを同時に充電できる。 出張の朝、ポーチの中身を確認する手間そのものが消える。
容量は90Wh。1位のAnker Prime 300Wより9.75Wh少ないが、100Wh制限に対して10Whの余裕を残しつつ、MacBook Airクラスであれば1回のフル充電を賄える水準にある。GIGAZINEの実測重量は590g、価格.comのスペック表記は595gで、1位とほぼ同じ重量帯だ。ディスプレイには残量に加えて入出力Wと満充電までの時間が表示され、充電の進み具合を数値で把握できる。
気になる点(致命的欠点と許容条件):1位とほぼ同じ約595gを背負いながら、容量は9.75Wh少なく、入力は100W止まりという点が悩ましい。地上での回復力では1位に大きく引き離される。単ポート出力も100Wが上限のため、140W給電に対応する上位のノートPCでは本来の速度が出ない。それでも、ケーブルを持ちたくないという要求が他のすべてに優先するなら、内蔵2本という構成はこの価格帯で代替が効かない。
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Anker Power Bank (25000mAh, Built-In & 巻取り式USB-Cケーブル) 165W出力
¥17,990
詳細を見る【第1位】Anker Prime Power Bank (26250mAh, 300W) ── 99.75Wh、上限まで残り0.25Whという設計
こんな人に最適:ホテル滞在やラウンジ滞在が短く、本体の充電時間が最大の制約になっている人。ノートPCを2台、あるいは同僚の分まで同時に賄う必要がある人。
本機の99.75Whという数字は偶然ではない。100Wh超〜160Whのバッテリーは一部の海外航空会社で事前承認を求められるため、承認手続きなしで持ち込める上限ぎりぎりまで容量を積むという設計判断がそこにある。上限まで残り0.25Wh。本ランキングの4機種で、この枠を最も使い切っているのが本機だ。
そして新ルール後に最も効くのが、デュアル入力250Wという本体充電性能である。ASCII.jpの実機記事は**13分で50%、39分で80%という数値を報告し、海外のBasic Tutorialsも250W入力で約15分で50%**という近い結果を出している。異なる測定者・異なる環境で数値が接近している点は信頼できる。機内でバッテリー本体を充電できなくなった今、チェックイン後の15分で半分戻せるという性質は、出張の電源計画そのものを楽にする。
出力側も本ランキングで唯一の水準にある。単ポート最大140Wはノートパソコンの最大受電に届き、Basic Tutorialsの実測では2つのUSB-Cポートから同時に各140Wが安定して供給されたと報告されている。MacBook Proを50%まで25〜30分で押し上げる速度は、コンセントに挿しているのとほぼ変わらない。ASCII.jpはさらに、専用アプリでポートごとの出力調整ができること、本体にポモドーロタイマー(15/25/35分)を内蔵することにも触れている。
気になる点(致命的欠点と許容条件):約600gという重量と¥27,990という価格は、本機を明確に人を選ぶ製品にしている。スマートフォンの充電が主目的なら完全なオーバースペックであり、その用途なら3位のCIO、あるいはより軽量なQi2クラスを選ぶべきだ。Basic Tutorialsはディスプレイの暗さと価格の高さを欠点として挙げている。それでも、電源環境が読めない出張が月に2回以上あり、ノートPCの残量が仕事の進捗を直接左右する働き方であれば、13分で半分戻る本体と140W×2の出力は、価格差を回収するだけの時間を生む。
Your Next Investment
迷ったらこれ一択。承認不要の上限99.75Whを積み、13分で半分まで戻る。機内で充電できなくなった今、地上のリカバリ速度がそのまま出張の余裕になる。
Anker Prime Power Bank (26250mAh, 300W) 最大合計300W出力/単ポート最大140W出力
¥27,990
迷ったあなたへの処方箋|優先事項で選ぶ
| あなたの最優先事項 | 選ぶべき製品 | 理由 |
|---|---|---|
| ホテル・ラウンジの滞在が短い | 🥇 Anker Prime 300W | デュアル入力250W。13分で50%、39分で80%(ASCII.jp) |
| ノートPCを2台、または同僚の分も賄う | 🥇 Anker Prime 300W | 2ポートから同時に各140Wを安定供給(Basic Tutorials実測) |
| ケーブルを忘れる・失くすのが最大のリスク | 🥈 Anker A1695 | 巻取り約67cm+ストラップ約30cmの2本を内蔵 |
| 毎日カバンに入れるので1gでも軽くしたい | 🥉 CIO SMARTCOBY Pro | 約390g・約185Wh/kgで4機種中最高の重量効率 |
| 予算を抑えてノートPCを100Wで充電したい | 🥉 CIO SMARTCOBY Pro | ¥10,980で単ポート100W入出力 |
| 手元でケーブル長を自在に変えたい | 4位 UGREEN PB726 | 巻取り64cm。巻取り100W+ポート65Wの同時出力 |
| スマートフォンの充電が主目的 | いずれも過剰 | この4機種はノートPC前提。Qi2 MagSafeバッテリー4選を参照 |
よくある質問
Q1. 2026年4月24日の新ルールで、結局なにが変わったのですか?
国土交通省の発表によれば、変更点は2つです。①持ち込める個数が容量にかかわらず1人2個までに制限されました(160Wh以下が対象。160Wh超は持ち込みも預け入れも不可)。②機内でバッテリー本体を充電すること(機内コンセント・USBポートからバッテリーへの充電)が禁止されました。いずれも航空法に基づく罰則の対象です。加えて、座席上の収納棚には入れず座席ポケットなど手元で保管すること、端子を個別に保護することも周知されています。国内線・国際線を問わず日本発着の全便が対象です。
Q2. 本記事の4機種は、そのまま飛行機に持ち込めますか?
4機種はいずれも100Wh未満(99.75Wh/90Wh/72Wh/72Wh)で、160Wh以下という条件を満たします。100Wh超〜160Whのバッテリーは一部の海外航空会社で事前承認が必要になりますが、100Wh未満であればその手続きは不要です。ただし個数制限は容量に関係なく1人2個までであり、また最終的な判断は各航空会社に委ねられているため、搭乗前に利用する航空会社の規定を確認してください。
Q3. 「20000mAh」と書かれた製品なのに「72Wh」なのはなぜですか?
mAhは電流量、Whはエネルギー量で、単位が違うためです。換算式は「Wh = 電圧(V) × 容量(mAh) ÷ 1000」で、UGREEN・CIOの20000mAhモデルはいずれも72Wh表記であり、3.6V換算になっています。さらに製品名の20000mAhはセル基準の値で、USB出力基準の定格容量は1万mAh台に下がります(ChargerLabの実測ではUGREEN PB726が11600mAh、CIO公式表記は11000mAh)。航空規定の判定も、実際に持ち出せる電力量の比較も、Whで行うのが正確です。
Q4. 「合計165W」なら、140W給電のノートPCもフルスピードで充電できますか?
できません。合計出力Wは複数ポートを同時に使ったときの総和であり、単機への出力上限とは別の数値です。本記事の4機種のうち単ポートで140Wを出せるのはAnker Prime 300Wのみで、残る3機種はいずれも単ポート100Wが上限です。ChargerLabの分解実測によればUGREEN PB726の165Wは「巻取りケーブル100W+USB-Cポート65W」という配分であり、1台のノートPCに165Wが流れることはありません。
Q5. 出力Wより入力Wを重視すべきというのは、どういう理由ですか?
機内でバッテリー本体を充電できなくなったためです。従来は移動中に本体を充電し直す運用が可能でしたが、2026年4月24日以降それが禁止されました。つまりバッテリーが満タンになる機会は、空港・ホテル・オフィスといった地上の滞在時間だけに限定されます。入力100Wの製品が空から満充電まで2時間弱かかる一方、デュアル入力250WのAnker Primeは13分で50%まで戻ります(ASCII.jp)。滞在時間が短いほど、この差が翌日の残量として現れます。
まとめ:2個の枠を、どう使うかで決まる
新ルールが持ち込みを個数で縛った以上、選定は「最大何Wh持てるか」ではなく「2個の枠に何を入れるか」という配分の問題に変わった。そして機内での充電と給電が封じられたことで、バッテリーの評価軸は出力Wから**地上のリカバリ速度(入力W)**へ移った。
その基準で最も強いのが**Anker Prime Power Bank (26250mAh, 300W)**である。承認不要の上限ぎりぎりの99.75Whを積み、デュアル入力250Wで13分に50%を取り戻し、140W×2でノートPC2台を同時に賄う。約600gと¥27,990は安くないが、電源環境が読めない出張が常態化しているなら、価格差は時間で回収できる。
ケーブルを持ちたくないならAnker A1695、毎日運ぶ前提で1gでも軽くしたいならCIO SMARTCOBY Pro CABLE 100W 20K、手元で自在に伸ばせるケーブルを重視するならUGREEN Nexode PB726。いずれも100Wh未満で承認手続きは不要だ。
なお本記事の4機種はノートPC充電を前提としており、スマートフォン中心の用途には過剰である。その場合は【出張ビジネス向け】Qi2 MagSafeバッテリー4選2026が適する。本体を素早く充電し直す側の機材については【出張向け】100W小型充電器おすすめ3選を、出張の荷造り全体を見直すなら【出張1〜2泊】機内持込スーツケース4選と【出張×在宅向け】自立するガジェットポーチおすすめ4選を参照してほしい。

Nei
現役マーケター・事業開発・ガジェットキュレーター
30代、マーケター兼事業開発として働いています。AIを活用した業務改善に関わる中で、道具の質が仕事の質を左右すると痛感する毎日です。
ガジェットや家電への関心は、純粋に「時間を買うための投資」という感覚からきています。2027年完成予定のマイホームに向けて理想の暮らしを設計する中で、国内外のレビューを読み漁るのが日課になりました。
マーケターの習性で、スペックや口コミは感情ではなくデータとして読みます。実際に購入・レンタルして使い込んだ製品については、良い点だけでなく「自分には合わなかった部分」もそのまま書く方針です。
LUXE GEARのレビューポリシー
LUXE GEARの記事は、大きく3つのスタンスで書いています。読む前に知っておいてほしいことを、正直に書いておきます。
購入またはレンタルして、日常の中で長期間使い込んだ製品のレビューです。生活に組み込んでみて初めてわかった本音の使用感を書いています。
手元にない製品でも、スペックや国内外の口コミを徹底的に調査してまとめます。「誰に向いているか」「どんな人には合わないか」を整理した、購入の判断材料になる記事です。
複数の製品を価格・使い勝手・デザインなど具体的な基準で比較します。「結局どれがいいか」だけでなく、「自分の使い方ならどれか」がわかる記事を目指しています。
読者の皆様へのお約束
どの記事でも「完璧な製品はない」という前提で書いています。向いていない人や合わない使い方があれば、必ず正直に書きます。